Painting

 

 

 

 

 

 

私は、川の上流から下流に向かう中で自然の作用によって形成され丸みを帯びた石を描くことで、時間の永遠性と物質の循環を絵画の中に閉じ込めたいと考えます。

流れ続ける時間の中では、一瞬で過ぎ去るように思える生も死もそれまでの過程も、物質としての軌跡や記憶になり残り続けます。
私にとってこの時間の永遠性を可視化することは、目まぐるしく消費されていく社会からの原点回帰であり、地球への祈りでもあります。

外的作用によって削れてできた形は、それ自体が記憶を内包していると私は思い、時間と循環の象徴として石をモチーフに選びました。
丸みを帯びた石の稜線から抽出した線はその石が歩んだ時間を意味します。


絵画を構成する色彩は、モチーフとして選んだ石自体にある色やその石があった場所から採取した色を使用し、様々な土地の記憶を描いています。
しかし線においても色彩においても完全に自然の造形に依拠するのではなく、私の感覚と石が持つ時間の間を取るようにしています。そうすることで自然との相互的で境界の曖昧な関係性を表現しています。